「次空間魔法」とは、魔法使いが自分自身を時間軸の中にある「保護区域」に「結界」を作り、その中で入って眠り、世界が安全になったと「結界」が判断した時、自動的に覚醒する、というものである。「保護結界」の中では、魂・肉体ともに完全凍結状態となるので、害もない。しかも、魔法レベルの低い者でも、他の魔法師に頼めば何ら問題はない。また、魔法の根源となる水晶もほとんど使わずに済むのだ。だが、この魔法には欠点もあった。当時は「保護区域」に入る事は問題ないとされていたが、実際に「保護区域」に入れた人々はわずかであった。さらに、覚醒する時期が設定出来ないという事。世界が安全であっても、愛する人々と再び同じ時間を生きる事はできないかもしれない。人々は眠る前に涙を流しながら友と別れ、家族と別れた。わずかな貴重品だけを握り締め、暗く深い眠りに入り、未知なる未来へと向かった。
そして、最後の時はやってきた。激しい地震と共に、突然大陸が真っ二つに割れて砕けた。次の瞬間、空気が一斉に燃え上がり、各地で爆発が起こった。この一瞬の出来事により、世界のあらゆるものが崩壊し、人類が滅亡した。